警戒区域 2012年8月
人がいない町。餌も水さえもない乾いた町。
残された命をどんどん奪っていく。
人の優しさは、どこへ行ってしまったのでしょう。
うだるような暑さの中では、見かけた猫の捕獲も上手くいかない。
せめて、水を。
せめて餌を
全国からの、優しさを集めて、それを、私たちは、ひたすら、届ける。
「持ってきたよ。ここに、置くよ。助けに来るからね。生きるのよ。」
車が空っぽになって、圏内のフードのストックされている家に辿り着くと、一緒に圏内入りした仲間が先に給餌給水してくれていて、嬉しかった。
被災地用フードご支援者の皆様へ
ご支援のお陰で、取り残された不幸な命を救うことができます。心より感謝致しております。
そのフードの使い方につきまして、状況をお伝えさせて頂きます。
警戒区域内に入ることは更に難しくなり、給餌活動をされる人数は減っています。
その為、入れた人は限られた時間でより多くの場所を回り給餌をする必要があります。
今まで、自分がやっていた場所だけでなく、行けない人に変わって給餌をする助け合いをします。
入るときに普通車1台に満載していったフードは途中で無くなります。
一番近いストック場所で追加して給餌を続けていきます。
圏内のストックは、大きい車で入り数か所にストックしています。
それを、どこの団体とか個人とかでなく連携して中で動ける人がより多くの猫達のいる場所に給餌していかなければ、もはや、待っている命を繋ぐことはできません。
そうした事情から、支援者様からのフードを犬猫救済の輪以外の、警戒区域に入って下さって活動して下さる方に委ねて給餌をしていただくことがございますことを、どうぞ、ご了承ください。
取り残された命を救うため、被災動物の救済活動をされます団体、個人ボランティアをご支援くださいますよう、今後とも宜しくお願い申し上げます。