ジャパンケンネルの永村氏の発言に山崎委員が補足説明
議事録を全部読んでみると、ジャパンケンネルの永村氏の発言を受けて山崎委員が補足説明をしてます。
http://www.env.go.jp/council/14animal/y143-22a.html
確かに山崎委員の言うように英国のRSPCAでは銃による安楽死はありますが、永村氏が想定しているような健康であるにも関わらず同行避難できないペットや家畜を対象としたものではありません。
「治る見込みがなくかつ、苦痛が非常に大きく、生かし続けておくことは虐待になるような状態であるときに限って安楽死が行われますが、日本のように苦痛を伴う方法なのに安楽死と言ったり、治る見込みがあるのに簡単に殺したりはしません。」元R.S.P.C.A(英国王立動物虐待防止協会)査察官のトニー・クリッテンデン氏の講演より
http://annesdiary.blog50.fc2.com/blog-entry-277.html
議事録
【永村委員】 さっき、私が申し上げたことは、やや誤解を招くかもしれませんけれども、私が申し上げたかったのは、例えば豚とか牛とか、いわゆる同行避難にはとてもなじまない大きな家畜がたくさんいるわけですね。こういう家畜については、およそ近い将来、救済できないという判断がその場でできれば、直ちに安楽死として銃殺を是非させてほしい。
保定をして毒物で殺すなんていうのは、大変な労力と時間がかかるわけですから、ペットでも、とても今、人間と同行避難ができないというときは、何らかの特殊な人に銃を持たせて、どんどんどんどん銃殺をしていくと、安楽死という意味で。
そういうことを法律に盛り込むのであれば、災害時には、今回のような場合でも非常に有効だと思います。もちろん、それが動物愛護にかなうという理解が得られた上でということであります。そういうことです。
【林委員長】 動物愛護管理法は、かなり理念的な面が強いので、今、永村委員がおっしゃったようなことが、もっと下位のレベルでできるようなためにも、何か災害対応、つまり災害についての条文をきちっと入れておくべきだと、こういう意見になるのだろうと思うのですね。
山﨑委員、どうぞ。
【山﨑委員】 今の永村委員がおっしゃったことの誤解がないように、私の方からもちょっと加えたいと思うのですが。
これが可能になる一つの礎というのが、安楽死方法に関する、きちっとした何かドキュメントをつくるということですよね、獣医師会が。
実際問題として、ボルトガンや小銃を使うという安楽死に関しては例えば英国のRSPCAのインスペクターなども、きちっと一つの選択肢として持っております。しっかりした金庫のようなものを車に積んで、銃を持って歩いております。
ですから、これは決して動物を軽視しているということではなくて、安楽死とは、そもそも何かという礎があった上で、今、永村委員がおっしゃったようなことというのは、我々が考えなければいけないことだと思います。