飼主さんの元へ
大熊町のパン君
以前に旭台の依頼を受けたお宅で多数の保護をしたとき、そのうちの二匹がご近所の猫さんであることがわかって、飼い主さんが避難されている仮設住宅に迎えられました。
その仮設住宅の同じ棟に住んでいらっしゃるやはり旭台の男性が「家の猫のパンを探してほしい。」と携帯の写真を送ってきました。それから、また旭台で捕獲したところその中にパン君が。
確認もでき、無事に飼い主さんの住む仮設住宅にお届けとなりました。
こちらのシャムミックスさんは、
浪江町川添東師内
警戒区域になってからずっと切らすことなくフードを置いてきたお宅に辿り着いて生き伸びてくれました。
ここには、まだ数匹の猫達が自動給餌器の餌を食べに来ています。
依頼の飼い猫の保護も目指して月に一度ほど捕獲器をかけています。
その時、捕獲されたのがこの子。
ご近所の猫さんでしたが、飼い主さんがリストの写真を見つけてくれました。
川崎から福島に搬送しました。間もなく家族の元に返ります。
今年になって飼い主が判明した猫は10匹ほどになりましたが、飼い主さんが引き取れる環境に無く、戻れたのはまだ3匹です。
被災地の猫達保護しなければ、繁殖の季節です。
生まれてくる子に幸せなどあるわけもなく、不妊手術が必要です。
まして戻すことのできない警戒区域の猫たちは、一匹でも多く救い出し保護するしかありません。
なお一層、里親、一時預かりのご検討をお願い致します。
畜産動物の扱い向上について・・農水省からジャパンケンネルクラブへ天下りの永村氏・・・「ハードル高いと生産出来ない農家も」
中央環境審議会動物愛護部会
動物愛護管理のあり方検討小委員会
(第17回)議事録より
http://www.env.go.jp/council/14animal/y143-17a.html
家畜の扱い向上を口ぐちに要望する委員の先生たちの発言例
【Y委員】 先ほどの信國先生からのご意見の中に、5つの自由を法律に入れることはというお話がございましたけれども、やはり、先生は農業者の底上げをしたいとおっしゃっている意味から言いますと、私はこの動愛法の中に5つの自由というのは、福祉の基本という意味で入れていただけたらと思います。法律にあるからこそ底上げになっていくのだろうなと思いますので、その意味では、入れていただいていいと思うのです
【N委員】 こういう動物の法律の中にきちんと入れることで、畜産動物の適切な取り扱いが非常に向上する効果があると思います。5つの自由を理念に入れ、そして畜産動物についても適切に飼養管理することと、虐待をしてはならないということを、法律の中に明記することで、畜産業界全体が底上げされていくのではないかと考えています。
例えば、具体的に、畜産の過程で、牛が立てなくなったりすることがしばしばありますね。
畜産動物の福祉を阻むもの
そうすると、その牛をどうするかというときに、農家の中では、給餌給水を行わずに餓死させてしまうということがあると聞いています。そういうときに、一体だれがどのように動くべきか。それは家畜保健衛生所に言うのか、あるいは地域の動物行政に言うのか、そういう具体的な問題が起こったときに、法律の中にちゃんと取り扱いの方法があることが大切ではないかと思っています。
もちろん、産業動物の指針についても、過去20年以上改正されていないので、ずっと環境省は改正すると言っているわけですので、あわせて指針の改定も必要ではないかと思っています。
【H委員長】 野上委員が配られた資料を見ますと、信州大学の准教授の武田さんの調査では、一般消費者300人の9割近くが、「飼い方に配慮された畜産物は値段が高くても買いたい」と言っていることと、それから、先ほど信國さんが言われた、安全性、安心できるものは買いたいという消費者が2割近くいましたね。
だけど、動物福祉についての関心は2%ぐらいしかなかったという、これは余りにもギャップがすごいですね。
本当のところはどうなのかと思います。地域によっても違うのでしょうか?
都会と動物を飼っている生産地のちがいですね。
いずれにしても、正確な消費者の意識は社団法人畜産技術協会として把握しておいてもらったほうがいいと思います。
↑ ↑ ↑
このように家畜の扱い向上を訴える大部分の委員に反して、永村氏は以下の様に発言しています
【永村委員】 少なくとも、この農業に関する問題、特に家畜に関して申し上げると、基本的に愛玩動物等とは全然違うのですよね。基本的に経済動物ですから。
先ほど5つの自由をめぐって幾つかの議論がありましたけれども、畜産というのは、すべてきちんとこうこう、最低限こうでなくてはならないという規準としまして、非常に高いハードルを科せられてしまうと、基本的に生産できない農家もたくさん出てくる。
それから、打越委員がおっしゃったように、国民の特定の畜産物に対する需要も、これはピンからキリです。
もうめちゃくちゃ安い輸入物で少々品質がどうであろうと私は安いものしか買えないと、そういうニーズもある。